芥川龍之介 『本所両国』 しかし僕の小学時代に大川に浪を立てるものは「一銭蒸汽」のあるだけだった。 或はその外に利根川通いの外輪船のあるだけだった。 僕は渡し舟に乗る度に「一銭蒸汽」の浪の来ることを、――このうねうねした浪のために舟のゆれることを恐れたものである。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア