芥川龍之介 『本所両国』 江東橋を渡った向うもやはりバラックばかりである。 僕は円タクの窓越しに赤さびをふいたトタン屋根だのペンキ塗りの板目だのを見ながら確か明治四十三年にあった大水のことを思い出した。 今日の本所は火事には会っても、洪水には会うことはないであろう。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア