僕は円タクの窓越しに赤さびをふいたトタン屋根だのペンキ塗りの板目だのを見ながら確か明治四十三年にあった大水のことを思い出した。
今日の本所は火事には会っても、洪水には会うことはないであろう。
が、その時の大水は僕の記憶に残っているのでは一番水嵩の高いものだった。
僕は円タクの窓越しに赤さびをふいたトタン屋根だのペンキ塗りの板目だのを見ながら確か明治四十三年にあった大水のことを思い出した。
今日の本所は火事には会っても、洪水には会うことはないであろう。
が、その時の大水は僕の記憶に残っているのでは一番水嵩の高いものだった。