芥川龍之介 『芋粥』 ――その頃、摂政藤原基経に仕へてゐる侍の中に、某と云ふ五位があつた。 これも、某と書かずに、何の誰と、ちやんと姓名を明にしたいのであるが、生憎旧記には、それが伝はつてゐない。 恐らくは、実際、伝はる資格がない程、平凡な男だつたのであらう。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア