これは丹波の国から来た男で、まだ柔かい口髭が、やつと鼻の下に、生えかかつた位の青年である。
勿論、この男も始めは皆と一しよに、何の理由もなく、赤鼻の五位を軽蔑した。
所が、或日何かの折に、「いけぬのう、お身たちは」と云ふ声を聞いてからは、どうしても、それが頭を離れない。
これは丹波の国から来た男で、まだ柔かい口髭が、やつと鼻の下に、生えかかつた位の青年である。
勿論、この男も始めは皆と一しよに、何の理由もなく、赤鼻の五位を軽蔑した。
所が、或日何かの折に、「いけぬのう、お身たちは」と云ふ声を聞いてからは、どうしても、それが頭を離れない。