では、この話の主人公は、唯、軽蔑される為にのみ生れて来た人間で、別に何の希望も持つてゐないかと云ふと、さうでもない。
五位は五六年前から芋粥と云ふ物に、異常な執着を持つてゐる。
芋粥とは山の芋を中に切込んで、それを甘葛の汁で煮た、粥の事を云ふのである。
では、この話の主人公は、唯、軽蔑される為にのみ生れて来た人間で、別に何の希望も持つてゐないかと云ふと、さうでもない。
五位は五六年前から芋粥と云ふ物に、異常な執着を持つてゐる。
芋粥とは山の芋を中に切込んで、それを甘葛の汁で煮た、粥の事を云ふのである。