芥川龍之介 『芋粥』 それが今年は、特に、少かつた。 さうして気のせゐか、何時もより、余程味が好い。 そこで、彼は飲んでしまつた後の椀をしげしげと眺めながら、うすい口髭についてゐる滴を、掌で拭いて誰に云ふともなく、「何時になつたら、これに飽ける事かのう」と、かう云つた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア