芥川龍之介 『芋粥』 駈け上りながら、ふりかへつて見ると、自分を手捕りにした侍の一行は、まだ遠い傾斜の上に馬を並べて立つてゐる。 それが皆、指を揃へた程に、小さく見えた。 殊に入日を浴びた、月毛と蘆毛とが、霜を含んだ空気の中に、描いたよりもくつきりと、浮き上つてゐる。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア