芥川龍之介 『芋粥』 枕元の蔀一つ隔てた向うは、霜の冴えた広庭だが、それも、かう陶然としてゐれば、少しも苦にならない。 万事が、京都の自分の曹司にゐた時と比べれば、雲泥の相違である。 が、それにも係はらず、我五位の心には、何となく釣合のとれない不安があつた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア