もし、此時、利仁が、突然、向うの家の軒を指して、「あれを御覧じろ」と云はなかつたなら、有仁は猶、五位に、芋粥をすすめて、止まなかつたかも知れない。
が、幸ひにして、利仁の声は、一同の注意を、その軒の方へ持つて行つた。
檜皮葺の軒には、丁度、朝日がさしてゐる。
もし、此時、利仁が、突然、向うの家の軒を指して、「あれを御覧じろ」と云はなかつたなら、有仁は猶、五位に、芋粥をすすめて、止まなかつたかも知れない。
が、幸ひにして、利仁の声は、一同の注意を、その軒の方へ持つて行つた。
檜皮葺の軒には、丁度、朝日がさしてゐる。