やがて髪長彦が生駒山へ来て見ますと、成程山の中程に大きな洞穴が一つあって、その中に金の櫛をさした、綺麗な御姫様が一人、しくしく泣いていらっしゃいました。
「御姫様、御姫様、私が御迎えにまいりましたから、もう御心配には及びません。
さあ、早く、御父様の所へ御帰りになる御仕度をなすって下さいまし。
やがて髪長彦が生駒山へ来て見ますと、成程山の中程に大きな洞穴が一つあって、その中に金の櫛をさした、綺麗な御姫様が一人、しくしく泣いていらっしゃいました。
「御姫様、御姫様、私が御迎えにまいりましたから、もう御心配には及びません。
さあ、早く、御父様の所へ御帰りになる御仕度をなすって下さいまし。