女菩薩の幢、墨染の法衣、それから十文字の怪しい護符、一目見て私の甥は、それが例の摩利信乃法師だと申す事に、気がついたそうでございます。
十七
危くつき当りそうになった摩利信乃法師は、咄嗟に身を躱しましたが、なぜかそこに足を止めて、じっと平太夫の姿を見守りました。
女菩薩の幢、墨染の法衣、それから十文字の怪しい護符、一目見て私の甥は、それが例の摩利信乃法師だと申す事に、気がついたそうでございます。
十七
危くつき当りそうになった摩利信乃法師は、咄嗟に身を躱しましたが、なぜかそこに足を止めて、じっと平太夫の姿を見守りました。