と、ふだん私どもに向っては、返事をするのも面倒そうな、口の重い容子とは打って変って、勢いよく、弁じ立てました。
これにはあの摩利信乃法師も、返事のしようさえなさそうにしばらくはただ、頷いてばかりいるようでございましたが、やがてその姫君と云う言を機会に、
「さてその姫君についてじゃが、予は聊か密々に御意得たい仔細がある。
と、ふだん私どもに向っては、返事をするのも面倒そうな、口の重い容子とは打って変って、勢いよく、弁じ立てました。
これにはあの摩利信乃法師も、返事のしようさえなさそうにしばらくはただ、頷いてばかりいるようでございましたが、やがてその姫君と云う言を機会に、
「さてその姫君についてじゃが、予は聊か密々に御意得たい仔細がある。