やがてまた摩利信乃法師は、相不変もの静かな声で、独り言のように言を継ぐと、
「が、予は姫君が恋しゅうて、御意得たいと申すのではない。
予の業欲に憧るる心は、一度唐土にさすらって、紅毛碧眼の胡僧の口から、天上皇帝の御教を聴聞すると共に、滅びてしもうた。
やがてまた摩利信乃法師は、相不変もの静かな声で、独り言のように言を継ぐと、
「が、予は姫君が恋しゅうて、御意得たいと申すのではない。
予の業欲に憧るる心は、一度唐土にさすらって、紅毛碧眼の胡僧の口から、天上皇帝の御教を聴聞すると共に、滅びてしもうた。