またその前に横になって居りますのは、昼の疲れに前後を忘れた摩利信乃法師でございましょう。
それからその寝姿を半蔽っている、着物らしいものが見えましたが、これは芥火に反いているので、噂に聞く天狗の翼だか、それとも天竺にあると云う火鼠の裘だかわかりません。
この容子を見た私どもは、云わず語らず両方から沙門の小屋を取囲んで、そっと太刀の鞘を払いました。
またその前に横になって居りますのは、昼の疲れに前後を忘れた摩利信乃法師でございましょう。
それからその寝姿を半蔽っている、着物らしいものが見えましたが、これは芥火に反いているので、噂に聞く天狗の翼だか、それとも天竺にあると云う火鼠の裘だかわかりません。
この容子を見た私どもは、云わず語らず両方から沙門の小屋を取囲んで、そっと太刀の鞘を払いました。