そこでその声がするや否や、前と後と一斉に、ものも云わずに白刃をかざして、いきなり小屋の中へつきこみました。
その白刃の触れ合う音、竹の柱の折れる音、蓆壁の裂け飛ぶ音、――そう云う物音が凄じく、一度に致したと思いますと、矢庭に甥が、二足三足後の方へ飛びすさって、「おのれ、逃がしてたまろうか。
と、太刀をまっこうにふりかざしながら、苦しそうな声でおめきました。
そこでその声がするや否や、前と後と一斉に、ものも云わずに白刃をかざして、いきなり小屋の中へつきこみました。
その白刃の触れ合う音、竹の柱の折れる音、蓆壁の裂け飛ぶ音、――そう云う物音が凄じく、一度に致したと思いますと、矢庭に甥が、二足三足後の方へ飛びすさって、「おのれ、逃がしてたまろうか。
と、太刀をまっこうにふりかざしながら、苦しそうな声でおめきました。