が、その間も私の気になって仕方がなかったのは、あの沙門の肩にかかっている、美しい薄色の袿の事でございます。
元より薄色の袿と申しましても、世間に類の多いものではございますが、もしやあれは中御門の姫君の御召し物ではございますまいか。
万一そうだと致しましたら、姫君はもういつの間にか、あの沙門と御対面になったのでございましょうし、あるいはその上に摩利の教も、御帰依なすってしまわないとは限りません。
が、その間も私の気になって仕方がなかったのは、あの沙門の肩にかかっている、美しい薄色の袿の事でございます。
元より薄色の袿と申しましても、世間に類の多いものではございますが、もしやあれは中御門の姫君の御召し物ではございますまいか。
万一そうだと致しましたら、姫君はもういつの間にか、あの沙門と御対面になったのでございましょうし、あるいはその上に摩利の教も、御帰依なすってしまわないとは限りません。