またもし、摩利信乃法師の申し条に疑いあって、仏菩薩が妖魔か、天上皇帝が邪神か、決定致し兼ぬるとあるならば、いかようにも法力を較べ合せて、いずれが正法か弁別申そう。
と、声も荒らかに呼ばわりました。
が、何しろただ今も、検非違使たちが目のあたりに、気を失って倒れたのを見て居るのでございますから、御簾の内も御簾の外も、水を打ったように声を呑んで、僧俗ともに誰一人、進んであの沙門の法力を試みようと致すものは見えません。
またもし、摩利信乃法師の申し条に疑いあって、仏菩薩が妖魔か、天上皇帝が邪神か、決定致し兼ぬるとあるならば、いかようにも法力を較べ合せて、いずれが正法か弁別申そう。
と、声も荒らかに呼ばわりました。
が、何しろただ今も、検非違使たちが目のあたりに、気を失って倒れたのを見て居るのでございますから、御簾の内も御簾の外も、水を打ったように声を呑んで、僧俗ともに誰一人、進んであの沙門の法力を試みようと致すものは見えません。