と、声も荒らかに呼ばわりました。
が、何しろただ今も、検非違使たちが目のあたりに、気を失って倒れたのを見て居るのでございますから、御簾の内も御簾の外も、水を打ったように声を呑んで、僧俗ともに誰一人、進んであの沙門の法力を試みようと致すものは見えません。
所詮は長尾の僧都は申すまでもなく、その日御見えになっていらしった山の座主や仁和寺の僧正も、現人神のような摩利信乃法師に、胆を御挫かれになったのでございましょう。
と、声も荒らかに呼ばわりました。
が、何しろただ今も、検非違使たちが目のあたりに、気を失って倒れたのを見て居るのでございますから、御簾の内も御簾の外も、水を打ったように声を呑んで、僧俗ともに誰一人、進んであの沙門の法力を試みようと致すものは見えません。
所詮は長尾の僧都は申すまでもなく、その日御見えになっていらしった山の座主や仁和寺の僧正も、現人神のような摩利信乃法師に、胆を御挫かれになったのでございましょう。