兎に角当時天が下で、自分程の偉い人間はないと思つてゐた男でございます。
従つて良秀がどの位画道でも、高く止つて居りましたかは、申し上げるまでもございますまい。
尤もその絵でさへ、あの男のは筆使ひでも彩色でも、まるで外の絵師とは違つて居りましたから、仲の悪い絵師仲間では、山師だなどと申す評判も、大分あつたやうでございます。
兎に角当時天が下で、自分程の偉い人間はないと思つてゐた男でございます。
従つて良秀がどの位画道でも、高く止つて居りましたかは、申し上げるまでもございますまい。
尤もその絵でさへ、あの男のは筆使ひでも彩色でも、まるで外の絵師とは違つて居りましたから、仲の悪い絵師仲間では、山師だなどと申す評判も、大分あつたやうでございます。