尤も後で外の弟子が来ても、己の睡つてゐる所へは入れないやうに。
と、ためらひながら云ひつけました。
奥と申しますのは、あの男が画を描きます部屋で、その日も夜のやうに戸を立て切つた中に、ぼんやりと灯をともしながら、まだ焼筆で図取りだけしか出来てゐない屏風が、ぐるりと立て廻してあつたさうでございます。
尤も後で外の弟子が来ても、己の睡つてゐる所へは入れないやうに。
と、ためらひながら云ひつけました。
奥と申しますのは、あの男が画を描きます部屋で、その日も夜のやうに戸を立て切つた中に、ぼんやりと灯をともしながら、まだ焼筆で図取りだけしか出来てゐない屏風が、ぐるりと立て廻してあつたさうでございます。