さう云へば、耳のやうに両方へつき出た羽毛と云ひ、琥珀のやうな色をした、大きな円い眼と云ひ、見た所も何となく猫に似て居りました。
元来良秀と云ふ男は、何でも自分のしてゐる事に嘴を入れられるのが大嫌ひで、先刻申し上げた蛇などもさうでございますが、自分の部屋の中に何があるか、一切さう云ふ事は弟子たちにも知らせた事がございません。
でございますから、或時は机の上に髑髏がのつてゐたり、或時は又、銀の椀や蒔絵の高坏が並んでゐたり、その時描いてゐる画次第で、随分思ひもよらない物が出て居りました。
さう云へば、耳のやうに両方へつき出た羽毛と云ひ、琥珀のやうな色をした、大きな円い眼と云ひ、見た所も何となく猫に似て居りました。
元来良秀と云ふ男は、何でも自分のしてゐる事に嘴を入れられるのが大嫌ひで、先刻申し上げた蛇などもさうでございますが、自分の部屋の中に何があるか、一切さう云ふ事は弟子たちにも知らせた事がございません。
でございますから、或時は机の上に髑髏がのつてゐたり、或時は又、銀の椀や蒔絵の高坏が並んでゐたり、その時描いてゐる画次第で、随分思ひもよらない物が出て居りました。