やがて弟子の一人が、遠くの方で返事をして、それから灯をかざしながら、急いでやつて参りましたが、その煤臭い明りで眺めますと、結燈台が倒れたので、床も畳も一面に油だらけになつた所へ、さつきの耳木兎が片方の翼ばかり、苦しさうにはためかしながら、転げまはつてゐるのでございます。
良秀は机の向うで半ば体を起した儘、流石に呆気にとられたやうな顔をして、何やら人にはわからない事を、ぶつ/\呟いて居りました。
――それも無理ではございません。
やがて弟子の一人が、遠くの方で返事をして、それから灯をかざしながら、急いでやつて参りましたが、その煤臭い明りで眺めますと、結燈台が倒れたので、床も畳も一面に油だらけになつた所へ、さつきの耳木兎が片方の翼ばかり、苦しさうにはためかしながら、転げまはつてゐるのでございます。
良秀は机の向うで半ば体を起した儘、流石に呆気にとられたやうな顔をして、何やら人にはわからない事を、ぶつ/\呟いて居りました。
――それも無理ではございません。