良秀は机の向うで半ば体を起した儘、流石に呆気にとられたやうな顔をして、何やら人にはわからない事を、ぶつ/\呟いて居りました。
――それも無理ではございません。
あの耳木兎の体には、まつ黒な蛇が一匹、頸から片方の翼へかけて、きりきりと捲きついてゐるのでございます。
良秀は机の向うで半ば体を起した儘、流石に呆気にとられたやうな顔をして、何やら人にはわからない事を、ぶつ/\呟いて居りました。
――それも無理ではございません。
あの耳木兎の体には、まつ黒な蛇が一匹、頸から片方の翼へかけて、きりきりと捲きついてゐるのでございます。