続いて又、二声三声――私たちは我知らず、あつと同音に叫びました。
壁代のやうな焔を後にして、娘の肩に縋つてゐるのは、堀河の御邸に繋いであつた、あの良秀と諢名のある、猿だつたのでございますから。
その猿が何処をどうしてこの御所まで、忍んで来たか、それは勿論誰にもわかりません。
続いて又、二声三声――私たちは我知らず、あつと同音に叫びました。
壁代のやうな焔を後にして、娘の肩に縋つてゐるのは、堀河の御邸に繋いであつた、あの良秀と諢名のある、猿だつたのでございますから。
その猿が何処をどうしてこの御所まで、忍んで来たか、それは勿論誰にもわかりません。