芥川龍之介 『十円札』 殊に今日は東京へ行きたさに業を煮やしている時である。 彼は英語の海語辞典を片手に一頁ばかり目を通した後、憂鬱にまたポケットの底の六十何銭かを考えはじめた。 十一時半の教官室はひっそりと人音を絶やしている。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア