芥川龍之介 『十円札』 粟野さんは何とも返事をせずに立ち上ったように覚えている。 しかしどう云う顔をしたか、それは目にもはいらなかったらしい。 爾来七八年を閲した今日、保吉の僅かに覚えているのは大きい粟野さんの右の手の彼の目の前へ出たことだけである。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア