芥川龍之介 『十円札』 保吉は十円札を膝の上へ返した。 それから庭先の夕明りの中へ長ながと巻煙草の煙を出した。 この一枚の十円札もこう云う楽書の作者にはただ酢にでもするかどうかを迷わせただけに過ぎなかったのであろう。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア