戸が今西の後にしまった後、陳は灰皿に葉巻を捨てて、机の上の封書を取上げた。
それは白い西洋封筒に、タイプライタアで宛名を打った、格別普通の商用書簡と、変る所のない手紙であった。
しかしその手紙を手にすると同時に、陳の顔には云いようのない嫌悪の情が浮んで来た。
戸が今西の後にしまった後、陳は灰皿に葉巻を捨てて、机の上の封書を取上げた。
それは白い西洋封筒に、タイプライタアで宛名を打った、格別普通の商用書簡と、変る所のない手紙であった。
しかしその手紙を手にすると同時に、陳の顔には云いようのない嫌悪の情が浮んで来た。