が、時々は大寺院の内部へそっと目をやるのを忘れずにいました。
コリント風の柱、ゴシック風の穹窿、アラビアじみた市松模様の床、セセッションまがいの祈祷机、――こういうものの作っている調和は妙に野蛮な美を具えていました。
しかし僕の目をひいたのは何よりも両側の龕の中にある大理石の半身像です。
が、時々は大寺院の内部へそっと目をやるのを忘れずにいました。
コリント風の柱、ゴシック風の穹窿、アラビアじみた市松模様の床、セセッションまがいの祈祷机、――こういうものの作っている調和は妙に野蛮な美を具えていました。
しかし僕の目をひいたのは何よりも両側の龕の中にある大理石の半身像です。