「なおまた故人の所持したる書籍は遺骸と共に焼き棄て候えども、万一貴下より御貸与の書籍もその中にまじり居り候節は不悪御赦し下され度候。
これはその葉書の隅に肉筆で書いてある文句だった。
僕はこう云う文句を読み、何冊かの本が焔になって立ち昇る有様を想像した。
「なおまた故人の所持したる書籍は遺骸と共に焼き棄て候えども、万一貴下より御貸与の書籍もその中にまじり居り候節は不悪御赦し下され度候。
これはその葉書の隅に肉筆で書いてある文句だった。
僕はこう云う文句を読み、何冊かの本が焔になって立ち昇る有様を想像した。