平太郎は知行二百石の側役で、算筆に達した老人であったが、平生の行状から推して見ても、恨を受けるような人物では決してなかった。
が、翌日瀬沼兵衛の逐天した事が知れると共に、始めてその敵が明かになった。
甚太夫と平太郎とは、年輩こそかなり違っていたが、背恰好はよく似寄っていた。
平太郎は知行二百石の側役で、算筆に達した老人であったが、平生の行状から推して見ても、恨を受けるような人物では決してなかった。
が、翌日瀬沼兵衛の逐天した事が知れると共に、始めてその敵が明かになった。
甚太夫と平太郎とは、年輩こそかなり違っていたが、背恰好はよく似寄っていた。