芥川龍之介 『或敵打の話』 甚太夫はさすがに仰天しながら、ともかくもその遺書を開いて見た。 遺書には敵の消息と自刃の仔細とが認めてあった。 「私儀柔弱多病につき、敵打の本懐も遂げ難きやに存ぜられ候間……」――これがその仔細の全部であった。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア