芥川龍之介 『或敵打の話』 殊に甚太夫はそれがわかった日から、時々心頭に抑え難い怒と喜を感ぜずにはいられなかった。 兵衛はすでに平太郎一人の敵ではなく、左近の敵でもあれば、求馬の敵でもあった。 が、それよりも先にこの三年間、彼に幾多の艱難を嘗めさせた彼自身の怨敵であった。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア