しかも頭を回らして東国を望めば、蛭ヶ小島の狡児、兵衛佐頼朝は二十万の源軍を率ゐて、既に足柄の嶮を越え、旌旗剣戟岳南の原野を掩ひて、長駆西上の日将に近きにあらむとす。
彼の胸中にして、自ら安ずる能はざりしや、知るべきのみ。
加ふるに嫡孫維盛の恥づべき敗軍(治承四年十月)は、東国の風雲益〻急にして、革命の気運既に熟せるを報じたるに於てをや。
しかも頭を回らして東国を望めば、蛭ヶ小島の狡児、兵衛佐頼朝は二十万の源軍を率ゐて、既に足柄の嶮を越え、旌旗剣戟岳南の原野を掩ひて、長駆西上の日将に近きにあらむとす。
彼の胸中にして、自ら安ずる能はざりしや、知るべきのみ。
加ふるに嫡孫維盛の恥づべき敗軍(治承四年十月)は、東国の風雲益〻急にして、革命の気運既に熟せるを報じたるに於てをや。