彼にして一たび野心を挾まむ乎、帯甲百万、鼙鼓を撃つて鎌倉に向はむの日遠きにあらず、是実に頼朝の畏れたる所なりき。
加ふるに義仲と快からざる、武田信光が、好機逸すべからずとして、彼を頼朝に讒したるに於てをや。
三分の恐怖と七分の憤怨とを抱ける頼朝は、是に於て、怫然として書を彼に飛ばしたり。
彼にして一たび野心を挾まむ乎、帯甲百万、鼙鼓を撃つて鎌倉に向はむの日遠きにあらず、是実に頼朝の畏れたる所なりき。
加ふるに義仲と快からざる、武田信光が、好機逸すべからずとして、彼を頼朝に讒したるに於てをや。
三分の恐怖と七分の憤怨とを抱ける頼朝は、是に於て、怫然として書を彼に飛ばしたり。