青年は玄関に立ったまま、昨日貰った二冊の本は一円二十銭にしかならなかったから、もう四五円くれないかと云う掛け合いをはじめた。
のみならずいかに断っても、容易に帰るけしきを見せなかった。
自分はとうとう落着きを失い、「そんなことを聞いている時間はない。
青年は玄関に立ったまま、昨日貰った二冊の本は一円二十銭にしかならなかったから、もう四五円くれないかと云う掛け合いをはじめた。
のみならずいかに断っても、容易に帰るけしきを見せなかった。
自分はとうとう落着きを失い、「そんなことを聞いている時間はない。