芥川龍之介 『黒衣聖母』 その上顔は美しい牙彫で、しかも唇には珊瑚のような一点の朱まで加えてある。 私は黙って腕を組んだまま、しばらくはこの黒衣聖母の美しい顔を眺めていた。 が、眺めている内に、何か怪しい表情が、象牙の顔のどこだかに、漂っているような心もちがした。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア