稲見はある年上京した序に、この家重代の麻利耶観音を私にくれて行ったのです。
私の所謂妙な伝説と云うのも、その時稲見の口から聞いたのですが、彼自身は勿論そう云う不思議を信じている訳でも何でもありません。
ただ、母親から聞かされた通り、この聖母の謂われ因縁をざっと説明しただけだったのです。
稲見はある年上京した序に、この家重代の麻利耶観音を私にくれて行ったのです。
私の所謂妙な伝説と云うのも、その時稲見の口から聞いたのですが、彼自身は勿論そう云う不思議を信じている訳でも何でもありません。
ただ、母親から聞かされた通り、この聖母の謂われ因縁をざっと説明しただけだったのです。