芥川龍之介 『湖南の扇』 僕はだんだん苛立たしさを感じ、もう一度欄干によりかかりながら、やはり人波の去来する埠頭の前後を眺めまわした。 そこには肝腎のBさんは勿論、日本人は一人も見当らなかった。 しかし僕は桟橋の向うに、――枝のつまった葉柳の下に一人の支那美人を発見した。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア