芥川龍之介 『湖南の扇』 僕は葉巻を銜えたまま、舟ばたの外へ片手を下ろし、時々僕の指先に当る湘江の水勢を楽しんでいた。 譚の言葉は僕の耳に唯一つづりの騒音だった。 しかし彼の指さす通り、両岸の風景へ目をやるのは勿論僕にも不快ではなかった。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア