芥川龍之介 『湖南の扇』 僕の左に坐ったのは僕のおととい沅江丸の上から僅かに一瞥した支那美人だった。 彼女は水色の夏衣裳の胸に不相変メダルをぶら下げていた。 が、間近に来たのを見ると、たとい病的な弱々しさはあっても、存外ういういしい処はなかった。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア