芥川龍之介 『湖南の扇』 沅江丸の長沙を発したのは確か七時か七時半だった。 僕は食事をすませた後、薄暗い船室の電灯の下に僕の滞在費を計算し出した。 僕の目の前には扇が一本、二尺に足りない机の外へ桃色の流蘇を垂らしていた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア