誰かが、さうさう、――義輔が作つた歌だつけ。
義輔はその歌を書いてやつても、とんと先方の青女房には相手にされなかつたとか云ふ話だが、同じ歌でもおれが書けば――尤も侍従はおれが書いても、やつぱり返事はくれなかつたから、あんまり自慢は出来ないかも知れない。
しかし兎に角おれの文には必ず女の返事が来る、返事が来れば逢ふ事になる。
誰かが、さうさう、――義輔が作つた歌だつけ。
義輔はその歌を書いてやつても、とんと先方の青女房には相手にされなかつたとか云ふ話だが、同じ歌でもおれが書けば――尤も侍従はおれが書いても、やつぱり返事はくれなかつたから、あんまり自慢は出来ないかも知れない。
しかし兎に角おれの文には必ず女の返事が来る、返事が来れば逢ふ事になる。