所が侍従には一月ばかりに、ざつと二十通も文を書いたが、何とも便りがないのだからな。
おれの艶書の文体にしても、さう無際限にある訳ぢやなし、そろそろもう跡が続かなくなつた。
だが今日やつた文の中には、『せめては唯見つとばかりの、二文字だに見せ給へ』と書いてやつたから、何とか今度こそ返事があるだらう。
所が侍従には一月ばかりに、ざつと二十通も文を書いたが、何とも便りがないのだからな。
おれの艶書の文体にしても、さう無際限にある訳ぢやなし、そろそろもう跡が続かなくなつた。
だが今日やつた文の中には、『せめては唯見つとばかりの、二文字だに見せ給へ』と書いてやつたから、何とか今度こそ返事があるだらう。