そして、鉛筆を以て、新聞紙の余白に、何か書いては消し、書いては消していた。
そんなことをしている間に、電燈が点いたり、表通りを豆腐屋のラッパが通過ぎたり、縁日にでも行くらしい人通りが、暫く続いたり、それが途絶えると、支那蕎麦屋の哀れげなチャルメラの音が聞えたりして、いつの間にか夜が更けたのである。
それでも松村は、食事さえ忘れて、この妙な仕事に没頭していた。
そして、鉛筆を以て、新聞紙の余白に、何か書いては消し、書いては消していた。
そんなことをしている間に、電燈が点いたり、表通りを豆腐屋のラッパが通過ぎたり、縁日にでも行くらしい人通りが、暫く続いたり、それが途絶えると、支那蕎麦屋の哀れげなチャルメラの音が聞えたりして、いつの間にか夜が更けたのである。
それでも松村は、食事さえ忘れて、この妙な仕事に没頭していた。