文豪用例帳

作家別 名言・名文

江戸川乱歩の名言・名文

江戸川乱歩は、日本の推理小説を根づかせた作家である。三重の名張に生まれ、本名を平井太郎という。暗号を軸にした『二銭銅貨』で世に出て、名探偵・明智小五郎を生んだ。

『D坂の殺人事件』のような本格推理から、『怪人二十面相』の少年向け冒険譚まで幅広く書き、怪奇と幻想の色濃い作風でも知られる。新人賞「江戸川乱歩賞」はその名にちなむ。

江戸川乱歩 1894–1965
日本の推理小説・探偵小説の先駆者。怪奇的で幻想的な作風を確立した。代表作に『怪人二十面相』『D坂の殺人事件』など。江戸川乱歩賞はその名にちなむ。

名言・名文

鋼鉄製の剣には、心がないのだ。江戸川乱歩『魔術師』 悲しいたびに泣いていたら、朝から晩まで泣いていなければならなかったからである。江戸川乱歩『影男』 淋しい異境の空で、たとえ犬一匹でも、なかまの多いのは心丈夫というものです。江戸川乱歩『新宝島』 僕は君と離れては、淋しくて生きていられないことが、しみじみ分った。江戸川乱歩『孤島の鬼』 涙の源がかれ果てたのだ。江戸川乱歩『白髪鬼』 僕は今この可愛い恋人と一緒に、死なば諸共の空の旅に出発せんとしているのだ。江戸川乱歩『黄金仮面』 美しさにうたれたというのは、別の言葉を使えば、愛情を感じたことである。江戸川乱歩『孤島の鬼』 人一倍優しい心を持ちながら、彼に友達も恋人もなかったことを、何と説明したらよいのであろう。江戸川乱歩『蟲』