大きな蜘蛛の様な恰好をしていて、人がいないと、その辺を我物顔に、のさばり歩いていますが、一寸でも人の跫音がしますと、恐ろしい速さで、貝殻の中へ逃げ込みます。
そして、気味の悪い、毛むくじゃらの前足を、少しばかり貝殻から覗かせて、敵の動静を伺って居ります。
私は丁度あの「やどかり」でございました。
大きな蜘蛛の様な恰好をしていて、人がいないと、その辺を我物顔に、のさばり歩いていますが、一寸でも人の跫音がしますと、恐ろしい速さで、貝殻の中へ逃げ込みます。
そして、気味の悪い、毛むくじゃらの前足を、少しばかり貝殻から覗かせて、敵の動静を伺って居ります。
私は丁度あの「やどかり」でございました。