それを廊下や隣室から気附かれたら、もうおしまいなのです。
さて、ある夜更けのことでした。
三郎は、一巡「散歩」を済ませて、自分の部屋へ帰る為に、梁から梁を伝っていましたが、彼の部屋とは、庭を隔てて、丁度向い側になっている棟の、一方の隅の天井に、ふと、これまで気のつかなかった、幽かな隙間を発見しました。
それを廊下や隣室から気附かれたら、もうおしまいなのです。
さて、ある夜更けのことでした。
三郎は、一巡「散歩」を済ませて、自分の部屋へ帰る為に、梁から梁を伝っていましたが、彼の部屋とは、庭を隔てて、丁度向い側になっている棟の、一方の隅の天井に、ふと、これまで気のつかなかった、幽かな隙間を発見しました。