瓶を電燈の前に持って行ってすかして見ますと、小匙に半分もあるかなしの、極く僅かの白い粉が、綺麗にキラリキラリと光っています。
一体こんなもので人間が死ぬのか知ら、と不思議に思われる程です。
三郎は、無論、それをはかる様な精密な秤を持っていないので、分量の点は遠藤の言葉を信用して置く外はありませんでしたが、あの時の遠藤の態度口調は、酒に酔っていたとは云え決して出鱈目とは思われません。
瓶を電燈の前に持って行ってすかして見ますと、小匙に半分もあるかなしの、極く僅かの白い粉が、綺麗にキラリキラリと光っています。
一体こんなもので人間が死ぬのか知ら、と不思議に思われる程です。
三郎は、無論、それをはかる様な精密な秤を持っていないので、分量の点は遠藤の言葉を信用して置く外はありませんでしたが、あの時の遠藤の態度口調は、酒に酔っていたとは云え決して出鱈目とは思われません。